生活習慣病とは
高血圧
高血圧は、高い血圧が持続する状態です。血圧は血管を内側から押す力ですので、高い状態が続くと血管の壁を傷つけ、動脈硬化が進行します。動脈は全身に血液を送る重要な器官ですが、動脈硬化が進むと血管の壁が厚くなり内腔が狭くなってしまい、血液を十分に送ることができずに、心臓、腎臓、脳血管など様々な臓器に合併症を起こします。
高血圧は診察室で測定した際、上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上とされています。家庭で測定した際の基準はそれぞれ5mmHgずつ低く設定されています。
家庭での朝の血圧を測ることが重要です。ぜひご家庭で測定していただき、ノートに記して受診の際にお持ちください。
当院ではABI(Ankle-Brachial Index)やPWV(Pulse Wave Velocity)を測定することによって足の動脈硬化について調べることができます。また、頸動脈エコーで頸動脈の状態を評価し脳梗塞の予防を行います。(糖尿病や腎臓病についてはこちらをご覧ください:糖尿病、腎臓病)
治療は生活習慣の改善を基本とし、必要に応じて薬物療法を行います。食事療法については管理栄養士にご相談ください。
脂質異常症
脂質異常症の原因は食べ過ぎ、運動不足、喫煙、アルコールの飲み過ぎ、ストレスなどが関係していると言われています。他に、遺伝的な要因によって起こる家族性高コレステロール血症などの脂質異常症があります。
脂質異常症は動脈硬化の進行を招き、心筋梗塞や脳卒中などの発症につながります。動脈硬化の進行による合併症を起こさないために、当院では脂質異常症の診療にも力をいれています。